出産後に赤ちゃんに会いに行ったお友達から、連絡がありました。
『乳腺炎になっちゃったのだけど、どうしたらいい?』と。
最近暑かったせいもあり、脱水気味だった彼女。
高熱が出て、乳房にしこりができたそうです。
乳腺炎の原因は、
*母親の疲労(これが一番多い!)
*ストレス:ストレスがあるとプロラクチン(母乳産生を促すホルモン)は増えるので、母乳の産生は増加します。しかし、オキシトシン(母乳を外に排出させるホルモン)の分泌は低下し、乳汁の排出がうまくいかなくなるので、乳腺の中に母乳がたまりやすくなり、乳腺炎になります。
*授乳間隔の変化
*こどもの飲むペースの変化
*乳房の血流をストップさせているものがある(シートベルト、乳房への圧迫)
*授乳時間を短くしてしまった
*落ち着いて授乳できない環境
と言われています。
彼女は、乳房の内側を痛がり、しこりがあったので、その部分の延長線上に下唇が来るような授乳姿勢をするよう説明しました。
かなりアクロバティックだけど、効果的な方法です。
自分でできない場合は、周囲の人に手伝ってもらってこの姿勢を取ることもできます。
それでも無理な時は、上唇が痛みのある部分の延長線上に来るようにします。
今回なら、脇抱きが良いと思い、伝えました。
乳房を冷やす場合は、キャベツ湿布で緩やかに冷やす方が、お母さんにとって心地いいかも知れません。
(キャベツ湿布は代替補完療法の一つで、研究もされています。今のところ、効果がないという科学的根拠はなく、本人が心地よいと思うなら、この方法も可能です)
乳腺炎は炎症が起きているから、薬を飲まないといけないと思っている人が多いかも知れません。
乳頭の傷から雑菌が入り、感染性の乳腺炎になる場合もありますが、乳汁がたまることによって起こる「非感染性乳腺炎」は、抗生物質は必要ないと言われています。
しかし、パッと見はどちらなのかわかりません。
症状は全く同じだからです。
なので、病院では、抗菌剤と抗炎症剤を処方する場合が多いです。この場合の抗菌剤は、再発を避けるための内服になります。
薬を処方されても、授乳は続けることができます。
乳腺炎の時の対応としては、
- まず、適切な抱き方とくわえさせ方をし、頻回に授乳する
- 痛い部分の延長線上に下唇がくるように授乳する
- 乳腺炎の原因の除去
- 乳房の熱感を取る⇨お母さんが心地いい方法で。(濡れタオル、キャベツ湿布、クーリングジェル)
- それでも状況が改善しない場合⇨専門家に相談
病院や助産院に行く前に、自分でできる事って結構ありますね。
それでも困ったら、ぜひ『MY助産師』にコンタクトを取ってくださいね❗
マイ助産師がいない場合、私がなりますよ❤
今回も、思い出してくれて嬉しかったわ❤
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