授乳と乳がんリスク~今、自分にできること~

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からだのことを見つめるのも大事だし、今を生きている人のことを思いやることも大切なことですよね。

 

 

先日、助産師仲間から相談がありました。

「小林麻央さんの件以来、一般のママたちの乳がんに関する関心が高まっているようです。ママたちが自分自身でできること、など知りたがっているの。」

 

 

 

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生涯に乳がんを患う日本人女性は、現在12人に1人と言われ、年々増加しています。

また、諸外国より好発年齢が低く、70歳過ぎても減りません。

 

国立がん研究センターがん対策情報センター 「がん情報サービス」

 

日本乳癌学会 「患者さんのための乳がん診療ガイドライン2016年版」

 

 

母乳育児をすると乳癌のリスクが減るという研究データは、昔からありました。

WHO/UNICEFも、母乳育児を長期に続けることの母親のメリットとしてあげられています。

 

日本でも研究がされていて、

国立がんセンター がん予防・検診研究センター 予防研究グループHPの中に

研究プロジェクト

『科学的根拠に基づく発がん性・がん予防効果の評価とがん予防ガイドライン提言に関する研究』という項目があります。

その中の一つに授乳の乳がん予防効果の評価がされています。

 

授乳と乳がんリスク

 

この中では、日本人においても授乳が乳癌リスクを低下させる可能性があると結論づけています。

 

なぜ授乳をすると乳がんのリスクが減るのか、という点は、

1.エストロゲンと黄体ホルモンが授乳中は減るため

2.プロラクチンが増加するため(プロラクチンは,母乳の分泌を促すホルモンです)

3.授乳を通してエストロゲンと発がん物質が出て行くため

4.排卵・月経再開が遅れるため

5.乳腺上皮細胞の分化(複雑な細胞に分かれていく)が促進されるため

 

といわれています。

 

ですが。

 

授乳中だからと言って、絶対乳がんにならないわけではありません。

ごくまれに乳がんになることがあります。

 

なので、授乳中でも自分の身体の変化や、セルフチェックは大事になってきます。

マンモグラフィーは、授乳中の場合乳腺が母乳で満たされているために白く見え、判読できないので、授乳中の検査は超音波検査になります。

身体への負担はほとんどないです。

 

 

母乳の分泌が盛んで、おっぱいが張っている場合は、セルフチェックは難しいです。

母乳分泌のサイクルが、いつでも張っている状況から、赤ちゃんが飲んだら分泌してくるようになったら、張りが落ち着いてくる頃です。

 

授乳後などおっぱいが張っていない時に、乳房のセルフチェックをすると良いと思います。

 

授乳中に見つかるしこりは、

1.乳腺のつまりで起きるしこり

2.粉瘤(皮膚の良性腫瘍のひとつで、袋の中に角質や皮脂などの老廃物がたまる)

3.乳腺線維腺腫(良性のしこり)

4.石灰化

5.脂肪腫

6.乳腺症

もがん以外の原因として挙がってきます。

 

授乳しても、しこりがなくならない・授乳を工夫(例えば、下あごの延長上をしこりの位置にして飲ませる)しても改善しない・ずっと痛みがある(カンジダ感染や乳腺炎との鑑別が必要)ときは、専門家へ受診することが必要です。

 

授乳の工夫については、助産師へ。

病気との鑑別については、乳腺外科へご相談ください。

 

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